人が多ければ、より多くの楽しみが・・・・よく　豪州の友人がそんなことを言っていた、

この日は、日ごろお世話になっている人たちと、

語り合いながら…、笑いながら・・・食事がしたい・・・

そんなに　多くを望まない、だが　日頃の厚意に感謝し・・・、

そんなことが同時にできるのなら‥そう思って、

忙しい方々に時間をいただき、食事をすることができた、

豪華な食事処でなくてもいいし、　高い料理でなくても・・・

そんなものは大したことではない、

ただ　日ごろ会えない人々が一堂に会し、他愛もない会話をし・・・

それで　充分　腹いっぱいになるのであるから、安いもんだ、

＊＊＊　

豪州　メルボルンから北へ６０マイルほど行ったところは、

約１８００人ほどが住む村落で、あたりは　羊が主なる丘稜が牧歌的だ、

私が逗留していた牧場主は、元 オルガニスト、奥様はオペラ歌手、

お母様はイギリスの「紳士録」に載るほどのオペラ歌手、お父様は医師で、

フランスから何かの章をいただいた人、

当時はアジア豪州友好協会の長をしており、祭日ともなると、

豪州に留学している多くのアジアの学生が、このお宅を訪ねていた、

時には数十人の人が予約もなく来て、宿泊をし、

いたるところの床がベッドになり・・・、足の踏み場が無くなっていた、

だがパディ・ハロルド夫妻は、来る者は拒まず…Welcome !

「人が多ければ多いほど、楽しみは増す」・・そうだ、

今日は楽しい会食であった。

こんな時期に会食・・」と言っても、

姉が家ばかりだから外へ連れ出そう、

そう言えばおとなりのN子さんには、姉がよく世話になるし・・・、

ポケモンの師匠ご夫妻には何かとお世話になっているし・・・

そんなこんなで、5人でソーシャルディスタンスを守り、

でもグループで会食に出た、

昨今　オミクロン株が日に日に膨大な倍数で広がっていた、

都合が悪いのは、空気感染をする・・・というものだ、

なんともおっかなびっくり‥の昨今である、

まず　肉の選び方であるが、

私は少し歯ごたえのある肉、つまり噛み応えがあって・・・

しかもあまり脂が乗りきっていないのがいい・・・・、

一組のカップルはいつも上等のヒレが好み、

姉は・・・・　ハンバーグにしようかと言ってみたら、

久しぶりなのでお肉の塊、つまりステーキがいいという、

あまり量が食べられないので、二人分の量を大きく取って、

二人で分けようかなあ・・そうも思った、

日本人は、霜降りの肉を上等としている、

アメリカ人は赤身の多い肉を固焼きにする、

それもmeal plate からはみ出すほどの大きな肉を注文、

傍で見ていると、「あんなに大きな肉を…」とびっくりしてみていると、

ペロッと平らげてしまうのだから、ありゃっ　ありゃっ・・・

あれでは日本代表が遠征し、地方代表と戦っても歯が立たないはずだ、

そう今までは思っていたが、昨今の日本人は　がすごい、 

大谷選手やバスケット選手の八村選手など・・世界で頑張っている

日本人も大きくなったなあ～。

「求めよ、さらば与えられん」

どこかで誰もが聞いたことのあるフレーズ、

Ask, and it shall be given.

だが本当は・・・『求めよ、さらば与えられん』は、

「与えられるのを待つのではなく、

自分から求める積極的な姿勢が重要であること」 という意味、

さあて、なぜこんな書き出しになったのか、

最近　楽しみがない・・などとブログで愚痴ったから、

それを読んだ人が、一度くらいは慰めてあげよう・・と思い、

今日は　昼食に誘ってくれたのだ、

うれしいね、

私は　海外へ行く回数が増えるごとに、

和食が好きになり、海外にいても無性に恋しがるようになった、

子供の時はビスケットやパンなどを好んで食べたのに、

大人になるにしたがって、白米やみそ汁を好んだ、

通訳をしながらいろいろな団体に随行すると、

年配の方はよく「麺類」を食べるところは？・・と聞いてくる、

味噌が手に入らないので、みそ汁は困難だが、澄まし汁はごまかしがきく、

出汁を持参し、あるいはコンソメで熱湯を入れ、それに塩コショウを加えると、

なんと！　海外でも「日本の味」もどきが味わえる、

すき焼きなどは、薄く切ってもらうためには肉屋でなく、

デリカテッセンの人と仲良くなり、薄く切ってもらうといい、

ない、ない・・と嘆かず、自ら進んで求める努力を怠らないこと、

今は、正直　もうあの世へ逝きたいのだが、

こればかりは自分勝手に求めてはいけないようだ、

あなたが私を必要としているかも・・だから。

「旬を食べる・・・」年中行事

あの大騒ぎは何であったのか・・・　膀胱炎であったようで、安堵したら、

一気にお腹がすいてきた、

予約していたレストランへ向かう・・、「松茸食べづくし」

何ということはない、いつもの年中行事で、年に一度は食べないと・・と、

意地汚く　食べてみたいだけ・・、

はじめは姉と二人で・・そう思っていたが、楽しさが多くの人と‥の思いで、

あと二人加わってもらった、

その昔　親しい家族と一泊どまりで木曾の奥の古民家へ、

そこで歓待を受け、松茸食べ放題、鮎食べ放題・・といった豪華さで、

舌つづみを打ち、歓談し・・・囲炉裏の周りで気楽ないでたち、ふるまいで・・・

「この世の贅沢はまさにこれだ‥」 そう思いながらの月夜の夜であった、

昔は肥料になっていた数の子や、焼いて豪華に食べていた松茸などが、

時の推移とともに、ひな壇の上段に鎮座するようになり、

あ～あ、歳をとってしまったなあ～・・　そんなことを感じる今日この頃だ、

では、今　私は今　何が食べたいかと問われると、

気の合った人たちと、お茶漬けと・・・シシャモでも焼いてもらい・・・などと、

誰も乗ってこないようなメニュを口走ってしまいそうな・・・、

人生に疲れてきたのであろう、

身も心も・・　そして胃袋も・・・

人を恋しく思い、感情のすれ違いで、人の心が読めなくなってきて・・・、

やはり疲れてきたのであろう、

感情も身も、賞味期限どころか、修復不可能なあたりまで来たのであろう・・

ただ　ぼ～っと・・

頭を枕に載せ、就寝するとき・・、

このまま・・明日が来なければいい、

そう思ったことが最近あったが、

Chatterbox …久しぶりにおしゃべり、仕事をしたような・・・

少し疲れた、

心を知りえた人の中では、くだらない話でも延々と続けられるが、

相手の心が今一つつかめられていない人だと、

いくつかのボールを投げてみて、どんなボールには反応を示すか、

どんなことに関心があるのか・・今一つ掴みえず、

出したり・・引っ込めたり…、相手の顔色を見たり・・・、

だが加齢とともに、その力が衰え、

勝手にこちらでボールを投げまくり…結局、

疲れてしまった、

相手は会社人間、視野はひとえにその分野だけに妙に詳しく、

こちらは・・　ただ老いてきただけで…今や関心分野も狭くなってきて、

話は交差したり、どちらも先端で立ち消えたり・・・、

ただ幸いなことは、　食事の肉も最上級、スープも後のアイスクリームも、

どちらも　超・おいしかった、久しぶりの「高級」を味わった、

その昔は観光や視察の時には、話すのは一方通行で、

疲れるが・・のどが疲労するだけで、精神までは疲弊しない、

だが、商売が絡んだり、相手のハラがわからず、探りの会話では、

当方の疲れは・・それはそれは・・・で、一口では語られない、

昨日の会食は、或る意味　主賓であるはずの私が一人で働いていたような感じで、

ずいぶん　疲れた～といってよい、

食事もいいが・・できれば自由の気持ちで、

おいしいものをいただきたいもの、

その昔、宴が始まる前に少しいただいていた時代が懐かしい。

＊＊＊
いただいた肉は何と　「シャトー・ブリアン」。
この肉は、一般の市場では入手困難で、値段も高価で、
「幻の肉」とも称され、牛肉では最高級の肉の希少部位です。　
やりました。