「朝シャン？　朝湯？・・・」

豪州の友人は、たいていは朝シャンであった、

その方がスキッとした朝が始められるから‥というものではなかった、

豪州の当時の給湯タンクは小さくて、

家族が先に入ると、夜遅く入る人には湯が足りなくなって・・・、

それに外国の人にとっては、湯につかり癒しを・・といった大それた意味はなく、

単に一日の汚れを落とす・・というくらいのことであった、

だから　ダムの水量が枯渇しそうになると、

よく行政は「三分の砂時計」を配り、そんなシャワーの使い方を勧めた、

豪州の友人などは、台所の洗い物をした後の水を溜めて、

鉢の草花の水やりに使っていた、

海外では、日本からの交換学生を受ける家庭がよく口にするのは、

日本の子供は「朝シャンが長すぎる・・」ということだった、

そう言えば、私とメイビスがアイルランドかスコットランドを旅していた時、

旅費がだんだん少なくなって、なんとシャワーを一緒に入って、

互いに反対側を向き、コインを入れ、５分シャワーのスタート、

まず最初に体にシャボンを塗って・・・それから・・・

ずいぶん　忙しいシャワーの時間であった、

最近　私は朝風呂によくはいる、

ひとり暮らしだと、浴室が冷たくて・・・そこで朝が都合がいい、

少し前に浴暖をスタートし、音楽をかけ・・・湯船に首までつかりながら、

それが至福の時間だ、

海外では入浴でも、水量を気にして、脚を伸ばし、

ひざが隠れる所で湯をとめ、・・・

それでは「日本式の入浴」じゃあ・・ないもんね、

誰かの顔がTVに映しだされれば、

悪態の一つもつきたくなるし、

遊んでいる時も、なんとなく仲間外れになっている気もするし、

これと言って目指すものもなく、そんな歳でもないし、

体は日々　疲れてくたびれて・・・　膝は痛いし・・

あ～あ、

記憶していくメモリータンクも錆び始め、

誰を恨むでもなく、ただ　なんとなく・・

 こんな愚痴っぽい拙文を羅列していても意味ないし・・

気分が上向きになるまで、しばらくお休み・・します。

・・といっても、私のことではない、

だが、ほんの最近まで、朝湯が大好き・・・だった、

もっとも　シャワーがほとんどだが、

海外では四六時間、お湯が出るわけでもなく、

給湯器の容量が少なく、三四人がシャワーを浴びると、

お湯が無くなり、家の中の人間はだれがお湯を使ったかをなんとなく知り、

朝　代わりにシャワーを浴びることが多かった、

日本の学生を住まわせている家庭は、朝シャンの長い日本人を嫌い、

受け入れを拒否する人が多くいた、

毎日お風呂にはいれる日本人は、幸運だと思った方がいい、

３０分もシャワーに入られたら、たまったもんではない、

第一 湯船にそんなに深々お湯をはらない、

浴槽に座って、ちょうど足が隠れるほどしかお湯を入れず、

日本人のように　あふれるほどお湯を入れ、顎まで浸かって・・などと、

そんな贅沢なお湯の使い方をしない、

豪州では、砂の入った三分時計を浴室に持ち込み、

三分急いでシャワーを浴びる、湯を浴び、汚れを落とすだけ・・・、

日本人のように、深々と湯につかり、体を温め、癒しをもらい・・・

そんな風な贅沢はできない、

日本に帰って久しいが、未だに夏はシャワーで良い、

だが気温が下がる初冬になると、やはりどっぷりとお湯につかりたい、

浴室に香りを漂わせ、音楽を聴き・・体の芯まで温まる・・これが最高、

よく海外から帰国すると、多くの人は「まず　お風呂に入りたい」というが、

その気持ちはよくわかる、

温泉旅館の朝風呂は、まさに至福のひと時だ。

「アニマル・セラピー・・」

テレビの画面に「猫」・・・　今　猫がブームなんだとか、

岩合なんたらという写真家が、世界中で　猫を撮りまくっている、

そうした仕事で・・の人はさておき、

世の中には猫好き、犬好きが多く、

町内を「わらび～もち…♪　冷た～くておいしいよ・・♪」と車が通ると、

近くの犬が　それに共鳴し、ワンワン泣き騒ぐ、

車の移動とともに、近くの犬が泣いたり　吠えたりするので、

そのけたたましい音の移動には、本当に　辟易する、

私の知り合いは　家に三匹も犬を飼っていて、

家族のお気に入りが異なる、

私がよく出入りしていた頃は、私の膝を右足で合図する犬がいて、

ちょっと何か食べ物をやるので、いつも私のそばに来る、

あなたは猫派ですか、それとも犬派？　

私はどちらも好き、でも「触るのが好き」だから、猫派かなあ？

夏目漱石や内田百聞はネコ、西郷ドンは犬・・・

私は彼らほど「病的に」好きなわけではないが、だが・・・

動物に癒しをもらう、つまり「アニマル・セラピー」は有効かもしれない、

かわいさ余って、巨万の富を遺産として遺す人もいるくらいだから・・・

知り合いは、よく真顔で「家に犬がいなかったら、もう離婚していた」という、

犬がいなかったら、夫婦の間に会話はほとんどなかった・・という、

父が、猫に「上等の部分の刺し身をあげて・・」と母はいつも愚痴っていた、

これを「ネコっかわいがり」っていうのだろうか？！

ネコでも犬でもいいけれど、私は人間サマに癒されたい、

ちょっとした思いやりのある言葉をもらったり、触れ合ったり・・・

そんなことで、心に何かを感じたり、温かくなったり・・・

「お風呂の回数券・・あ～あ」

温泉、いわゆる「健康ランド」の類は好きで、

姉や知り合いを誘い、近郊の温泉へよく行った、

ケチなたちで、一枚余分につくとなれば、じゃあ・・・回数券を買おう、

いつもそのスタイルで、あちこちの回数券を買っている、

次に来るかもわからないのに‥ついつい回数券を買ってしまう、

いつもは４人で行くので、三回も行けば、全部消化できると思うのだが、

あちこちに買っているので、なかなか全部使い切ろうとするのは難儀だ、

４人で出かけても、結局全員の分も私が払うし、

おまけにお昼近くだと、全員のお昼ご飯も私が払うことに・・・、

まあ　The more, the merrier みんなで行けばおしゃべりだけでも楽しいし・・、

そう言い聞かせ、満足している、

だが　昨今はコロナ渦で、出かける気にもならず、おまけに、

姉と二人だと、急に痩せてきた姉は行きたがらない、

ますます「健康ランド」「温泉」行きが遠くなってしまった、

以前　某温泉は景気が悪くなって、或る時出かけたら経営主が変わり、

私のもっていた回数券は使えなくなってしまった、

こんなコロナ渦中では、また　そんな温泉が現れるかも？！

だが姉は「もう行きたくない」と言うし、

そうかといって、一人で出かけるのは楽しくないし・・、

どうしよう？！

そのうち大半が店じまいをしようものなら、

ドキッ　？！

ものすごい損失になってしまう、