親を看る
2018年12月08日
本当の供養とは・・思いだしてあげること
ここ数日ある人のことを思いだす、
その昔、親しくしている庵主様からこんな事を言われた、
「『思い出してあげる』それが一番の供養」・・・と、
そこで折がある度に、思い出し・・その一部をここに記し・・
あの世で読んでもらえれば・・気持ちが読み取ってもらえるか・・と、
彼と私は、幼稚園から同じクラス、以来中学卒まで同じクラス、
互いに級長さんをして、顔を合わせ、話すことも多かった、
わが田舎町一の資産家の彼は、東京の大学へ行ったが、
いつも帰郷すると、家に帰る前に我が家へ顔を出していた、
彼が四十を過ぎ・・遂に身を固める決心をするまで、そう・・・
ず~っと、毎日のように会っていた、
40代頃からか、話す話題はほとんど「愚痴」であった、
会社のこと、仕事のこと、家族・兄弟のこと・・・
ある時 ぞっとするようなことを言いだした・・
「青い手帳に『言いたいことが書いてあるから・・』何かがあったら・・
それを見てほしい・・」と、今にも死ぬようなことを言っていた、
一人最後まで残った末息子の彼は、両親の面倒をよく看ていた、
母親がお風呂場で倒れた時、男の自分では面倒が見きれない・・
そう思い、遂に結婚する決心をしたようだ、
お酒も飲まず、趣味のカメラもやめ、レコード収集も途中でやめ・・
ただ・・たばこばかりを喫う人生に変わってしまった、
そんな彼はお肉好き、まだ学生の時でさえ・・私を連れ出し、
三重県の柿安まで車を飛ばし・・貧乏な私に、
桁違いの世界を見せてくれた、
マンとする飛騨牛のステーキを食べに岐阜までも・・・
あ~あ、
次回は何を思い出して、供養しようかねえ。
natto93 at 00:00|Permalink│Comments(0)